携帯「パケ死」を防ぐ救済策

引用

パケット定額に入っていないのにケータイ動画に夢中になり、パケット料金が数万円になってしまった…。このような痛い経験をした人はいないだろうか? 実は、このようなケースで役立つ救済法が存在する。「あとからパケット定額を適用する方法」だ。いざという時のため、友人や家族が困ったときのために覚えておきたい。
各キャリアとも「パケ死」の救済策を用意している!
 前回の「プラン変更で料金を抑える! ドコモユーザー必見の節約術とは?」では、基本料金プランの途中変更法をまとめた。今回は、NTTドコモauソフトバンクの主要ケータイ3キャリアで使えるパケット定額プラン変更のテクニックを紹介しよう。
 3社とも、上限4410円(ケータイだけの利用時、パソコン接続時は除く)で使い放題となるパケット定額プランを導入している。すでに定額プランに入っているのならパケット通信を節約する必要はないが、実際のところパケット定額プランの加入者はそれほど多くない。NTTドコモの場合、加入者はiモード加入者の半分程度(2009年第3四半期で約47%)しかいないのだ。
 半数以上のユーザーは定額プランに入っておらず、ちょっとした利用ミスで「パケ死」(予期せず高額なパケット料金請求が来てしまうこと)の可能性がある。通話用のサブケータイなのにうっかり動画を見てしまったり、子どもがゲームや動画を大量に利用して数万円の請求が来る、というケースもあり得る。
 そんな時のために覚えておきたいのが、後からパケット定額プランを適用するワザだ。実は、各キャリアとも社会問題化した「パケ死」の救済策を用意しており、一定の条件に当てはまれば「あとから」「前月にさかのぼって」定額プランを適用できるのだ。
 各社のパケット定額プランの適用タイミングを下の表にまとめた。
NTTドコモ「パケ・ホーダイ ダブル」・申し込み当日からの適用か、翌月1日からの適用・契約回線につき1回に限り、前月にさかのぼって適用できる(翌々月に差額を返金。電話かドコモショップでの申し込みが必要)
NTTドコモ「パケ・ホーダイ シンプル」(メール使いホーダイ)・申し込み当日からの適用か、翌月1日からの適用
auダブル定額 シリーズ」・翌月1日からの適用・ただし、パケット定額プラン未加入の人に限り、当月1日にさかのぼって適用できる
au「タイプEシンプル」(ガンガンメール)・翌月1日からの適用
ソフトバンク「パケットし放題」・翌月1日からの適用・ただし、同時に「選べるかんたん動画」「かんたんミュージック」「かんたんミュージックGOLD」のいずれかに加入すると、当月1日にさかのぼって適用できる場合がある(パケット定額プランに未加入の人など)
 あとからさかのぼって適用できるのは、NTTドコモの「パケ・ホーダイ ダブル」、auの「ダブル定額シリーズ」、ソフトバンクの「パケットし放題」の3つ。これらの割引サービスでは、誤って使いすぎてパケット代が高額になった場合、あとからパケット定額を適用できるのだ。
 ただし、すべての人が適用できるわけではない。一定の条件に適合したり、一定の申し込み方法を利用する必要があるので、そのあたりをしっかり理解しておく必要がある。
NTTドコモ】請求書が届いてしまっても、前月にさかのぼって適用できる!
 NTTドコモでの救済策をまとめたのが下の図だ。
 NTTドコモの優れたポイントは、なんと前月にさかのぼって「パケ・ホーダイ ダブル」が適用できることだ(適用は1回線につき1回だけに限られる)。
 例えば、パケット定額プランに未加入の人が翌月に届いた請求書で初めてパケットの大量利用に気づいた、という場合も適用できる。請求書が届いてしまっても、すぐに「パケ・ホーダイ ダブル」に申し込めば、前月のパケット料金を4410円(iモードのみ利用の場合)に抑えられるのだ。
 NTTドコモの広報担当者によると、「子どもが契約内容を理解せずにうっかり使ってしまったなどの理由で高額請求になった場合に、お客様の負担を軽減するために導入している」とのこと。1回線あたり1回のみの利用に限られるが、ユーザー本位の親切な救済策だといえる。
 「パケ・ホーダイ ダブル」の前月分への適用は、iモード経由ではできない。ドコモインフォメーションセンターへ電話するか、ドコモショップで申し込みする必要がある。いったんパケット料金を高いまま請求額通り支払ったうえで、パケット定額プランを適用した金額との差額が翌々月に返金される形になる。
 NTTドコモでは「パケ・ホーダイ ダブル」を申し込み当日から適用できるのも特徴だ。例えば、パケット定額プラン未加入の人が「話題の動画を見たくなった」「ゲームをしたくなった」という場合、iモードから「パケ・ホーダイ ダブル」を「当日適用」で申し込めばよい。申し込みが完了した直後から定額プランが適用されるので、思い切り動画やゲームを楽しめる。パケット定額プラン未加入の人はぜひ覚えておきたいテクニックといえる。
au】定額プラン未加入の状態なら、当月1日にさかのぼって適用OK!
 auも、パケット通信の高額請求を考慮した救済策がある。下の図にまとめているが、定額プランに未加入の状態であれば、当月の1日にさかのぼって定額プランを適用できるのだ。
 例えば、定額プランに未加入の人が動画やダウンロードでパケット通信を大量に使ったとしよう。定額プランに未加入なので、本来なら数万円のパケット料金を請求される可能性がある。だが、月末までにEZwebなどから「ダブル定額」「ダブル定額ライト」「ダブル定額スーパーライト」のいずれかを申し込めば、当月1日にさかのぼって適用される。数万円になるはずのパケット料金が、定額プランの4410円(EZwebのみ利用の場合)に抑えられるのだ。
 ただ、当月1日から適用できるのは、定額プラン未加入の人に限られる点に注意したい。定額プラン同士の変更(「ダブル定額ライト」から「ダブル定額」への変更など)は対応していないので注意しよう。
 この「当月1日からの適用」を利用した究極のパケット料金節約法もある。毎月パケット定額プランに未加入の状態でスタートし、月末になってから料金をチェックし、その月で最適なパケット定額プランを選ぶ方法だ。例えば、あまり使わなかった月は「ダブル定額ライト」を月末に選択する、といった方法だ。こうすれば、究極までパケット料金を削ることができる。
 ただ、月をまたぐまでに料金チェックと定額プランの申し込みを忘れてしまうと、驚くほど高額な料金になってしまう危険性がある。パケット料金のチェックや申し込みをうっかり忘れそうな人は、この方法を利用するのはやめた方がよいだろう。
ソフトバンク】コンテンツの同時加入を条件に、さかのぼって適用OK!
 ソフトバンクも、当月1日にさかのぼって定額プランを適用できる。ただ、ソフトバンクが提供する「選べるかんたん動画」などのコンテンツサービスと同時に加入するのが条件となっている。どちらかといえば、コンテンツサービス加入者向けのサービスに近いといえる。
 上の図に条件をまとめた。「パケットし放題」を当月1日から適用するには、「選べるかんたん動画」「かんたんミュージック」「かんたんミュージックGOLD」のいずれかと同時に加入するのが最低条件だ。
 ソフトバンクの広報担当者によると「加入している割引サービスや契約状態などによって対応が異なる」とのこと。詳細はかなり細かくなってしまうので省略するが、場合によっては上の条件を満たしても当月1日からの適用ができない場合があるようだ。
 ただ、ハッキリしていることがひとつある。それは「パケット割引サービスに未加入の状態ならば、確実に当月1日から適用できる」ということ。定額プランに未加入の人が間違って使ってしまった場合は、上記のコンテンツサービスと同時に「パケットし放題」を申し込めば、さかのぼっての適用が効く。
 同時に入るべきコンテンツサービスのうち、「選べるかんたん動画」は2コースまでなら無料なので、+αの料金を払う必要はない。定額プラン未加入の人が大量利用してしまった場合は、その月のうちに「選べるかんたん動画」と「パケットし放題」に同時加入しよう。
 携帯電話の大手3キャリアは、パケットの使い過ぎによる高額請求の救済策がしっかり用意されていることが分かった。定額プランに未加入の人はもちろん、すでに定額プランに加入している人でも、友人や家族が窮地に陥った場合に備えて覚えておきたい。
 auソフトバンクで「あとからパケット定額」を適用させるには、当月中に申し込む必要がある点を忘れてはならない。請求書が届いてからでは遅いので、遅くとも月末には料金を確認する必要がある。定額プランに未加入の人は、月末に自分の料金をマメにチェックするクセをつけたい。

 

こんな救済策があったんですね。

でも、知らない人がほとんどでしょうし、無駄遣いしたり知らずに使う人ってこういう記事を読まないですから、結局救済されることはないんでしょうね(苦笑)

知識や勉強って本当に大事です。